目次
「流通倉庫」とは短期間だけ商品を保管している代わりに、入出庫に特化している倉庫のことです。
流通のために商品を倉庫に保管しますが、保管期間は短期間のみ。
入庫と出庫のサイクルが早いため、商品が倉庫内に長期間にわたりとどまることはありません。
さらに、保管するだけでなく、商品の在庫を把握すること、商品の保有者に情報を提供すること、迅速な配送を行うことも業務の一環です。
つまり流通倉庫は短期間のみ商品を保管し、迅速に入庫・出庫作業を行う倉庫のことだと言えます。
主な業務は入庫・ピッキング・値付け・包装・出庫です。
しかし似た形態のサービスに、「保管倉庫」があります。
両者と流通倉庫はどのような違いがあるのか、次の項目で見ていきましょう。
流通倉庫と保管倉庫との違いは、保管倉庫の方が「商品の保管」に特化していることです。保管倉庫は、たとえば冷蔵保存や冷凍保存が必要な商品でも、適切な環境で保管します。危険物は法令によって保管環境が定められていますが、適切な環境での保管が可能です。
ただし、流通や物流に関する機能性は高くありません。保管倉庫はあくまでも商品を適切に保管しておく場所です。一方、流通倉庫は流通や物流に関するサービスも提供します。このように、流通倉庫と保管倉庫の違いは、流通・物流に関するサービスの有無だと言えるでしょう
流通倉庫と物流倉庫は、倉庫の機能面では非常に似ています。入荷から流通加工、出荷、配送を担う点では共通していると言えます。
ただし、言葉の意味を考えると、流通は商品の販売から購入者に到着するまでを指します。一方、物流はあくまでも『物の流れ』であり、物を一定の場所から注文先まで届けることを意味します。そのため、物流倉庫の方が業務範囲が狭く、流通は販売にまで及ぶサービスだと言えます。
流通倉庫と物流倉庫は機能が似ていますが、業務範囲には明確な違いがあります。
それでは、流通倉庫にはどのような役割があるのでしょうか。
主な役割を6つの視点から見ていきましょう。
まずは商品を倉庫に入庫する役割についてです。
トラック、航空機、船舶、貨物列車など、多様な手段で商品が倉庫に運ばれます。
運ばれた商品を倉庫内に格納するために、受け取るのが入荷の業務です。
中にはパレット積みで運ばれる場合や、フォークリフトが必要となることもあります。
商品の形態や性質に応じた方法で、倉庫へと入荷します。
入荷された商品は、倉庫内の適切な場所に保管されます。
倉庫によっては保管の前に、検品が行われることもあるでしょう。
保管は温度・湿度・環境が商品に適した場所で行われる必要があります。
たとえば冷蔵・冷凍品であれば、温度管理が徹底されている場所で保管されます。
また、保管した商品の場所が特定しやすいよう、カテゴリー別に整理して保管することもあります。
入庫した商品は、以上のように、倉庫内の適切な場所に保管されます。
保管している商品が出庫される際には、店舗や方角別に、配送しやすいように仕分けが行われます。
仕分けをすることにより、配送・輸送のコストや手間を削減できるためです。
同じ店舗・方角に届ける商品をまとめられれば、配送・輸送業務はより効率的になるでしょう。
流通倉庫における業務のひとつとして、流通加工が行われることもあります。
流通加工とは出荷前に商品の加工を行うことです。
たとえば商品の検品や梱包、値付けなどが該当します。
出荷のためにはさまざまな加工が必要です。
在庫をそのまま出荷するだけでは不足があることが多いため、流通倉庫では流通加工を行い、万全の状態に整えてから出荷します。
流通加工が終わった商品は、注文先へと出荷されます。
集荷の際にはパレットやロールボックスにて、商品が仕分けされることも少なくありません。
その後、トラックなどに積み込まれ、指定された配送先へと運ばれます。
出荷された後には、情報管理と呼ばれる業務があります。
情報管理とは、配送されている商品や車両が現在どの位置にあり、どのような状態になっているかを確認することです。
GPSを活用し、配送中のトラックの位置情報を確認することもあります。
また配送先まで、商品が無事に届いたかどうかも情報管理によって確認できます。
流通倉庫から商品が配送されたとしても、正しく届けられなければ意味がありません。
情報管理業務は、配送された商品が適切に届けられたかを把握するために重要な業務です。
流通倉庫は業務を委託する形で一式を借りることもありますが、自社運営も可能です。
どちらを選ぶべきか迷っている方に向けて、流通倉庫を自社運営する5つのメリットを解説します。
流通倉庫を自社運営することにより、運用コストの削減が見込めます。
レンタル形式の倉庫では、他社スタッフが業務を行う契約が多く、手数料が発生するためです。
しかし、自社運営であれば、自社のスタッフにより倉庫を運営できます。
そのため手数料の支払いがなくなり、運用コストが削減できるでしょう。
短期的にはわずかな金額でも、長期的に利用すれば大幅なコスト削減が期待できます。
自社運営することにより業務負担は増えるかもしれませんが、その分、運用コストは削減できるはずです。
顧客から信頼を得やすくなるのもメリットのひとつです。
倉庫を自社で保有していれば、取引先や顧客から信頼を得られやすくなります。
また金融機関から融資を受ける際にも、担保として利用できるかもしれません。
倉庫をレンタルしている企業は、場合によっては事業を早期に終了する可能性もあります。
その点、自社で倉庫を保有しているとすれば、顧客から信頼されやすく、売上向上にも寄与する可能性があります。
次に、個別ニーズに柔軟に対応できる点について説明します。
倉庫をレンタルすると、業務委託先のスタッフが顧客とのやり取りをすることになる可能性が高くなります。
その結果、自社内で個別のニーズに対応することが難しくなる可能性があります。
一方で自社運営の流通倉庫であれば、顧客一人ひとりと直接やり取りができるようになり、個別ニーズに対応しやすくなります。
顧客満足度が向上するだけでなく、潜在ニーズも把握しやすくなり、顧客のファン化にもつながる可能性があります。
物流倉庫を自社運営するメリットの一つは、トラブルに迅速に対応できる点です。
物流業務を委託すると、自社内にトラブルの連絡があった際に、委託先に伝えるタイムロスが生じるはずです。
しかし自社運営の倉庫であれば、トラブルの連絡を受けたその日のうちに対応することも可能です。
トラブルへの対応の速さは、企業の信頼感にも影響を与えます。
迅速に対応できる体制を整えておくことで、顧客満足度の向上やリピーターの獲得につながります。
自社運営の物流倉庫のメリットとして最後にご紹介するのは、ノウハウが蓄積できることです。
物流業務を他社に委託していると、自社内ではノウハウが蓄積できません。
その結果、継続的に業務を委託しなければならなくなります。
コストがかかり続けるだけでなく、委託先からの値上げ交渉にも応じなければならなくなるでしょう。
しかし、自社内で物流業務のノウハウが蓄積できれば、いつでも業務委託契約を解除できます。
ノウハウを蓄積する観点からも、自社運営の物流倉庫には大きなメリットがあると言えます。
東京流通センターの物流倉庫は、自社運営が可能な流通倉庫としてご利用いただけます。
用途に応じたさまざまな面積のフロアプランが用意されており、小規模から大規模な利用まで対応可能です。
また首都高速や東京モノレールの駅からも近く、流通の拠点として適切な立地となっています。
物流倉庫や流通倉庫の利用を検討されている場合は、ぜひ東京流通センターをご利用ください。
冷蔵・冷凍設備の設置やオフィス・ショールームの併設など、多彩な用途に対応しています。
いかがでしたでしょうか?
この記事をお読みいただき、流通倉庫について理解を深めていただけたのではないでしょうか。
流通倉庫は入荷から配送、その後の情報管理まで、流通に関する幅広い業務を一元管理できる施設です。
自社運営であればコストを削減しながら、ノウハウの蓄積もでき、顧客からの信頼感も得られるでしょう。
流通倉庫の利用を検討されている場合は、ぜひ東京流通センターにご相談ください。
内覧のお申し込みは、随時対応しております。