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倉庫の保管業務とは、商品や荷物を保管し、必要に応じて発送まで行うことです。
単に保管場所を提供するだけではなく、納品された商品の数が合っているか、品質は保たれているのか確認します。
商品によって倉庫の状態を一定に保つ必要があるため、正確さも欠かせない業務です。
たとえば、アイスクリームを保管する場合、倉庫内の温度が高くなってしまうとアイスクリームが溶けて品質に問題が生じてしまうかもしれません。
そのため、倉庫の保管管理には商品の品質を守るために正確さが求められるのです。
また、誰が対応してもすぐに発送できるように、商品は決められた場所に保管します。
この、保管場所を決める保管方法のことを「ロケーション管理」といいます。
保管料の計算方法は契約する倉庫によって異なります。
内訳は賃貸、在庫管理、入出庫などで、このなかでも賃貸の計算方法が異なります。
それぞれ詳しく解説していきます。
坪建てとは、商品を保管したときの坪数で保管料を決める計算方法です。
1坪あたりの金額が決められており、計算式は以下の通りです。
請求金額=坪単価×使用坪数
さらに、坪建て請求のなかにも種類が2つあります。
使用坪契約は使用している坪数を毎月計算して請求する方法です。
それに対し固定坪契約は、契約時に使用する坪数を計算し、毎月同じ額を請求します。
固定坪契約は請求額が一定のため、商品の変動が少ない場合内おすすめですが、商品の在庫が少ない状態が続くと無駄な料金を支払うことになってしまいます。
そのため、保管する商品数に変動がある場合は使用坪契約がおすすめです。
個建ては、荷物の数で保管料を決める方法です。
1つの荷物の単価が決まっているため、以下の方法で計算します。
請求金額=荷物単価×荷物数
荷物の数で請求金額が決まるため、余分な料金を支払わなくていいというメリットはありますが、預ける荷物のサイズが一定の場合のみ適用されます。
そのため、同じ商品をたくさん保管したいときにぴったりです。
パレット建てとは、パレット数で保管料を決める方法です。
パレットとは、荷物を乗せる台のことで、フォークリフトを使って移動させます。
1パレットの単価が決まっているため、計算式は以下のとおりです。
請求金額=パレット単価×パレット数
荷物が崩れないように、パレットごとに包装されている場合もあります。
そのため、荷物の量が多く、一気に納品して一気に出荷するときにぴったりです。
容積建てとは、荷物の容積で保管料を決める方法です。
主に、コンテナで輸入された荷物を保管するときに利用します。
計算式は以下のとおりです。
請求金額=㎥単価×容積数
容積数は、縦×横×高さを計算した数です。
それと、1㎥の単価を掛けることで請求金額が決まります。
重量建ては、名前の通り重量で保管料を決める方法です。
荷物の大きさが測りにくい、液体や粒子の場合に利用します。
計算式は以下の通りです。
請求金額=㎏単価×㎏数
今回は㎏で計算式を表しましたが、倉庫によって1tあたりの重量で請求金額を算出する場合もあります。
倉庫のなかには2~3階建ての倉庫もあるため、保管できる荷物に重量制限がある可能性もあります。
そのため、重い物を保管したい場合は倉庫管理者にあらかじめ相談しておきましょう。
倉庫の保管料は3期制といって、1ヶ月を3回に分けて計算する方法が主流です。
日にちを10日ごとに分け、賃貸、在庫管理、入出庫料を計算します。
請求書は1〜3期をまとめた1ヶ月分の料金で作成されます。
ほかにも、1ヶ月分をまとめて計算する1期制や1ヶ月を2つに分ける2期制がありますが、預ける側にもっとも利益が多い支払方法は3期制です。
なぜなら、3月31日から保管した場合、1期制だと1ヶ月分の利用料がかかってしまいます。
しかし、3期制なら三分の一の利用料で済ませることができるからです。
このように、利用料を抑えたいのであれば、3期制がおすすめです。
ここからは、効率的な保管方法を紹介します。
保管方法を効率的に行うことによって、倉庫の利用料を抑えることができます。
効果的な保管方法は以下の4つです。
それぞれ見ていきましょう。
保管に必要な倉庫のスペースを計算しましょう。
荷物を保管するために、どれくらいのスペースが必要か計算することで無駄な利用料を抑えることができます。
使用坪契約や個建てのように利用している荷物の数に応じて利用料が変動する場合は問題ありません。
しかし、固定坪契約やパレット建ての場合、余分なスペースが空いてしまうと、スペース分の利用料も支払わなくてはいけなくなってしまいます。
そのため、契約前に必要なスペースはどのくらいか計算しておきましょう。
実際に保管している荷物と、利用している倉庫のスペースを比較してみましょう。
利用していない、もったいないスペースを「スペースロス」といいます。
スペースロスは、主に3種類あります。
| 平面ロス | 物が置かれていない平面がある |
|---|---|
| 高さロス | 縦の空間が空いている |
| 山欠けロス | 荷物同士の間に隙間がある |
長年同じ倉庫を利用していると、スペースロスが生まれる可能性もでてきます。
スペースロスがあると分かった場合、解消するために、保管の仕方や契約内容を見直しましょう。
このように、既に倉庫を利用している場合も、必要なスペースを計算することで利用料を抑えることができます。
商品やスペースに合ったラックを使うことで保管効率があがります。
商品の重量が軽い場合、商品を高く積み上げても危険性は少ないでしょう。
そのため、倉庫の高さを最大限に発揮できるようなラックを使うことで、保管効率をあげることができます。
ラックにもいくつか種類があり、代表的なラックは以下の3つです。
| 種類 | 積載可能な重量 | 特徴 |
|---|---|---|
| 中軽量ラック | ~200㎏ | 棚の間隔を簡単に調整できるため利便性が高い |
| 中量ラック | 200~500㎏ | 商品ごとの保管に使われることが多い |
| 重量ラック | 500㎏~ | パレットで荷物を保管するときに使われる |
もっともポピュラーなラックは中量ラックのため、重量が500㎏を超えないようでしたら中量ラックがおすすめです。
スペースロスが見つかった場合、工夫してスペースを確保しましょう。
工夫するためには以下のラックがおすすめです。
| 種類 | 積載可能な重量 |
|---|---|
| 移動ラック | レールがついているから移動できる |
| 高層ラック |
縦の空間を有効活用できる 小さい商品や種類が豊富な商品に使われることが多い |
移動ラックはレールがついていて簡単に移動できるため、商品の入出庫が多い商品にぴったりです。
高層ラックは、縦の空間を有効活用できるため、利便性に優れています。
しかし、高さがある分、重量のある商品をおいてしまうと危険なため、重い商品は向かないでしょう。
倉庫での保管業務や、保管料の計算方法について紹介しました。
保管料は倉庫によって異なります。
スペースロスを削減するためにも、契約前にどんな荷物をどれだけ保管するか把握しておきましょう。
そうすることで保管にかかるコストを最小限に抑えることができます。